この木なんの木 [吉村家住宅寸景]
客室部の「次の間」の点茶席の中柱に一本の黒い自然木が
皮付きのままある。少し目を引く木です。
「この木なんの木?」と参観の方によく聞かれたが、
「さあいつも聞かれるがわからないんですよ」「ビンロウ
の木という人もいますが・・」と答えていた。
去年セミナーで中尾先生に「放射性炭素年代法」の講演を
依頼した折、「ついでにこの木が何の木か分かりませんか?」
と軽いノリでお聞きして、木の洞に落ちていた つま楊枝の先
程のかけらをお渡しした。
それから一年、先生は忘れていなかった!
お忙しいのにしっかり調べていてくださったのだ。
メールで「取り急ぎ・・」と連絡があった。
木の名前が分かった。
樹種同定結果で 「ハンの木」と判明した。
(ネットで調べると「ハンの木」は白樺等と同じく 樺科 の木で、
大きいのは20mぐらいになる、全国各地にある木らしい。
皮を剥いで家具に使われることが多い、という)
中尾先生ありがとうございました。
いろいろと手間と費用をおかけしたことと思います。
おかげで永年の懸案がすっきり解明されて、うれしいです。
(S)
2017-09-18 09:25