当主の聞き書き(8) [当主の聞き書き]
質)年貢を納めるのは?
答)土間に蓆を敷いて、俵に詰め、天秤棒で担いで独特の秤で一俵ずつ計っていた。
俵は納屋の奥に積み上げていたが、沢山の人がいて賑やかだった。
赤松が亡くなるころに農地を売ってしまったが、そのころから年貢は金納になっていっ
た様だ。
質)そのほかに?
答)小正月に正月飾りをまとめて庭で焼いた(とんど)。
四隅に竹を立て縄で結んで、結界を作りその中で焼いた。
これも当主の仕事だった
築山のお稲荷さん、金毘羅さん、巳辰さん、八島さん、大黒さん
恵比寿さんなど神さんのものも多かった。
答)おひなさんは、御殿飾りのひなだった。
鯉のぼりはやらなかった。武者人形を飾り、中に小さな鯉のぼりが
立っていた。飾り用の具足鎧があって、着てみて重かったのを覚えている。
飾りだった。
(続く)
2015-03-17 21:01